人生の転機
十数年前、辺りをうろついている野良猫(当時は地域猫なんて言われてませんでした。)を
怖がって猫よけやら超音波の機械まで置いて門に乗る猫の深夜の音にも怯えていました。
そもそも一番たちが悪かったのは虫やら雑草やら犬や猫でさえも人目線から下に見て
気味悪がったり怖がっていたことです。
ひょんなことから4年ほど前の夏に出会った金魚たち。売り場で買って!と言わんばかりに
見つめてくるそのかわいい眼差し、色の美しさに惹かれて知識もないまま
2匹と水槽道具をひと通り揃え、紆余曲折しながら今や30センチクラスの
美しいコメットが少しばかり狭い水槽にたおやかに優雅に泳いでいます。
水換えの際には温度計に甘えん坊モードでやってきます。
この素直さ、愛らしさは案外人にもあると好かれるファクターのように
思います。そしてあとからきた和金と朱文金もコメットより少し小さいものの、
健気に甘えながらその間、次世代のかわいいチビたち(4月に2歳が9匹)を
残す偉業もやってのけました。でも近頃その水槽の子達はどっちかが調子が悪そうで
1ヶ月以上やきもきした毎日を過ごしています。回復が遅い感じです。
昨日も水換えをした後からお母さん朱文金がまた下で横たわっています。
少し前にした病気がまだくすぶっているのだろう、再度水換え?塩を入れての治療、もしくは
また粉末の薬の出番???死なないで!という思いで色々なプロに相談しました。
水換えをしなさい、水槽をリセットしなさい、移動させて別にしなさい、と言われながらも
長年の勘でなにかが違う気がしていました。水換えはそうそう弱ってる子にしてはいけない、と思い、
すがる気持ちで一番近い熱帯魚屋さんに相談したら、「ヒーターで温度をさらにあげてやって
ください。毎日様子うかがいばかりしてたら精神的にやられますよ。それでだめなら
塩で治療、最後に薬を入れましょう!」とパワフルな女性スタッフの声。
そう、この子達を悪くしたのは私なのに恐る恐る毎日水槽を覗き込んで、生死を確認してきた、
と心の中をやっと分かってくださった方に出会いました。納得できたのでさっそく購入した温度を変えられる
ヒーターの調子をを見に行くと下にいた子が水槽の中で少しずつ泳ぎ出していました!思わず「よかった〜!!!!!」
と泣きそうになりました。思えば様々なご意見を頂きましたがどうもしっくりきませんでした。
しかしすぐに行動せずに、これ!と思ったものを選んだことが功を奏したように
思います。明日の朝の状態はまだわかりませんが、やれるだけやって後悔した方が
自分自身も信じられます。
金魚の話しが長くなりましたが、実はあれだけ苦手だった猫ちゃんなのに
地域猫だった子を保護して今は飼いだして一年半になります。金魚闘病の辛い時期は
猫のもふもふを触りながらどれほど癒されたことでしょう。感謝しかありません。
なぜ人はこんなに変わるのでしょう?どうして人生は180度変わったのでしょう?
動物苦手さんがこうもなるのかと不思議で仕方ありません。
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